経営・商学

この学問は経済活動の現場が研究の対象となっていきます。

経営学の方は企業の利潤追求を考える学問です。

企業の仕組みを解明する企業論を基礎に、企業が目的を達成するためにどのような戦略を立てるのか(戦略論)どのように組織を構築すべきか(組織論)が中心的なテーマに掲げられています。

さらには人事管理論、生産管理論、マーケティング、情報処理論などで、それらの分野の制度や実態および有用な情報の獲得法を学んでいきます。

これに対して、商行為、商取引そのものについて研究するのが商学です。

商品流通や消費の面から経済を分析していきます。

流通論や貿易論も商学に属する分野です。

また会計学は主に企業の財務状況と利潤をめぐる計算方法についての研究をする。

経営・商学系では、経済系と比べるとカリキュラムに実学志向を反映する科目が数多くみられるのが特徴です。

ビジネスの国際化にともない、必修科目として経営英語を設けるなど、実践で役立つ語学力の育成に努めている大学も数多く出てきています。

経済学が経済の傾向や法則を分析するのに対して経営学は企業の構成や行動原理を研究します。

政治学・経済学

「政治学」では有るべき政治の姿の構築をめざして政治的現象とは何かという研究から多様な政治状況に対して、理論の考察と具体的なシステムの分析を行う学問です。

国家政策や政治家・官僚の動向、地方自治や住民運動、外交を中心とした国際政治学、歴史分野を扱う政治史、政治思想史など、その学問対象は多岐に渡ります。

1・2年次では基礎を、3年次以降では「政治社会」「公共行政」「国際関係」などの」コース別の専門的な研究を進めていく大学が多いです。

色々な政治的現象を理解するため、法律や経済、さらには社会学などの関連分野にまで広く学ぶことも求められています。

「経済学」ではまずは経済理論から学び、その先の応用に結び付けていくという流れにそって講義がすすめられているのが一般的のようです。

理論経済学は企業や家計など個別の経済主体の行動に視点を置いたミクロ経済学と1つの国全体を対象に相対的な経済活動を分析するマクロ経済学が中心です。

これらの理論を応用して分析するのが応用経済学。他には、財政学、経済政策論、国際経済論、公共経済論、都市経済学などがあります。

経済史、各国経済論なども扱うこともあります。

法学

法学でパッと頭にひらめくのは弁護士や検事になるための学問・・ではないかと想像できますが実は法律家だけのものでは終わらないのです。

六法全書や司法試験といった堅いイメージもあると思いますが、その研究の分野は想像を超えて幅が広く時代のニーズに応えて柔軟に対応しているようです。

もちろん「法律家」というスペシャリストを育てていく分野に間違いないが幅広い知識を身につけて、広く一般社会で活躍できる「ゼネラリスト」を育てる分野でもあるのです。

法律学系の設置科目としては、法学とは何ぞやを追求する基礎法学と、法解釈や適用法について学ぶ実定法学の2つの分野があります。

基礎法学の中には法哲学・法社会学・法史学・などがあり、法社会学では憲法・刑法・民法などの基本6法を中心に国際法や経済法についても学んでいきます。

2・3年次以降は、希望のコース別に専門的な研究が始まります。

6法を中心とした司法系、企業活動と法の関係を研究する経済法学系、国際社会と法律がテーマになる国際系などがあります。

経済・経営学部の中にも経済法学科、経営法学科、が設置されている大学も多いです。

国際関係学

国際関係学とはあらゆる角度から国際社会を分析する学問です。

また「国際的な平和維持のために、成すべきことは何であるか」を追及することによって繰り広げられてきた学問です。

複雑に絡み合う国際的な問題に対して、より多くの観点から柔軟に対応して、的確な解決策を練り上げることの出来る人材の育成が教育の柱とされています。

この学問の特徴は、世界の国・地域同士の関係について、政治・経済・社会や文化などのさまざまな角度から探り出していこうとするものです。

経済学部や法学部、文学部などでも国際的な視野において研究する専攻は設置されているが、国際関係学部は、1つの学問の枠の中で終わらない自由な観点からそれを追求していくという点においては他の学部には無い柔軟さをもっているのが特徴です。

ただしその全てを習得するのは困難なため、一般的には社会科学系・人文化学系の大きく2つの分野から研究を進める方向性があります。

社会科学系は政治や経済、法律的な面からの分析で現実の問題を解決するための道筋を探っていくものです。

人文化学系では文化や言語などを対象に、現状の分析や異文化への理解を深めていくものになります。

社会福祉学

社会福祉学も理論と実践の両面から学んでいく学問です。

福祉に関わる仕事といえば、介護を必要とする人を直接援助する仕事をイメージしがちだが、それだけが福祉の全てではありません。

社会制度としての福祉は、法律や制度・政策に基づいてなりたっているので、介護や援助といった技術面の学習だけに限定されず、その背景にある政策や理論など幅広い知識を身につけることが求められています。

大学では、理論研究のための科目として、社会福祉の成り立ちに関する社会福祉原論、制度や機構について学ぶ社会福祉法制、高齢者・身障者・児童などの分野別のソーシャルサービスについて研究する福祉分野論などが開講されてもいます。

一方の柱である技術面については、援助サービスの方法や技術を習得するソーシャルワーカーやカウンセリング実習、介護実習などの履修科目があります。

福祉サービスに従事するための資格としては、「社会福祉士」「介護福祉士」「精神五件福祉士」などがあります。

時にはロールプレイなども交えて学生が実践しながら学んでいく場面も多々有り、机に向かって学ぶだけでなく参加型の授業などもおこなわれているのが特徴的です。

児童学・社会学

児童学の方は幼児や児童の成長や発達をさまざまな角度から科学する学問です。

「児童心理学・発達心理学」「児童福祉学」「児童教育学・保育学」「児童保険学」「児童文化学」の5つを柱に、それぞれの子供を取り巻く環境への理解を深める。大学では主要分野の基礎を学んだ後、専攻に応じた専攻科目を学んでいきます。

また実際に子供に触れある場での実習や音楽・造形などの演習もカリキュラムの一部に入っています。

社会学の方はその名前の示すとおり、社会で起きているすべての出来事・現象が研究の対象となります。

家族・都市・教育・メディア・環境・文化などとその領域も幅広いです。

それらに対するアプローチの視点もさまざまであり、社会学は多彩な学問の領域を網羅するものと言えます。

社会学研究で重視されている科目の中には社会調査実習(フィールドワーク)があります。

住民との対話やアンケート調査、そのテーマに関する文献・資料の収集や調査票の作成を行い、仮説の裏付けとなる調査・分析を行います。

また調査から得られたデータのために統計的手法を身につけていくことも必要になってきている。社会学系の中には「新聞学科」「広報学科」「観光学科」など特定の分野に対象を絞り込んだものもあります。

教育学・教員養成系

教育の本質を学ぶ教育学と教師を目指す教員養成系があります。

学問として捉える「教育」を研究する分野では、教師になることを目的とするものではなく、教育の本質や目的、人間形成と教育との関わりなどを、より大きな観点から教育の有り方などを追求していくという学問です。

学校教育だけではなく、教育行政や社会教育、生涯教育などその領域は幅が広いです。

また、人間の心理や行動といった人間の内面を深く研究する「人間科学」的な意味合いの学問分野ともいえます。

教員養成系の方は教員免許の取得が卒業の要件となっている「教員養成課程」と免許の取得を義務付けず幅広い知識をもった人材を育てることを目的とした「総合科学課程」とに分けられます。

教員養成課程は説明するまでもないが、カリキュラムも免許の取得に必要な科目を中心に編成されています。

1〜2年次にかけては教養教育科目や基礎教育科目を学び、3年次以降は各教科の指導法や、子供の発達過程など必要な技術や知識を習得する期間に当てられています。

また一番の目玉としては教育実習もこの時期に行われます。

この教育実習はそれまでの学習成果を実証する場であると同時にその後の現場に活かせる貴重な体験になるはずです。

「総合課程」では情報・国際・人間科学・教育文化・芸術などの専攻・コースが設置されています。

心理学・行動科学

心理学は心の動きを科学的見地から研究する学問です。

心理学というと、心理テストやカウンセリングといった「臨床心理学」をふと思い浮かべるひとが多いようだが、これは心理学の研究分野の1つです。

実際には、認知心理学、発達心理学、社会心理学、犯罪心理学、産業心理学などの多様な領域があることを知っておきたいですね。

科学としての心理学の特徴の1つは実験という実証的な研究方法にあります。

大学では心理学概説などでまず基礎を学ぶとともに、各種調査法、検査法の実験や実習をおこない、そのなりたち、意欲、実施上の問題点などを学習します。

また、得られたデータをコンピューターで分析・統計化するための実習などもあり数学的な要素も強く持っています。

3年次からは実際にアンケート調査や各種の実験などを行い、専門知識を深めていきます。

臨床心理士を目指す場合には、大学で学んだ後、さらに指定された大学院に進学して、受験資格を得る必要があるので注意が必要です。

私立大学を中心に近年では新設が多く、注目されている学科の1つといえます。

教育学部でも教育心理、発達心理などの学科・コースを設置している大学もあります。

哲学・倫理・宗教学

この学問は系統的に理論を学び自分の考えを纏め上げるものです。

3つの学問に共通して言えることは、「人間とは何か」「自分の存在とは何か」といった、昔も今も変わらない普遍的な「問い」に学問的にアプローチすることです。

人類と地球との共生の問題や、頻発する宗教がらみの紛争の解決策、あるいは人間の尊厳が問われる脳死問題など、今後もさまざまな場面での哲学的な見解が求められる時代が続きます。

哲学では、まず多くの代表的な哲学理論を系統的に学び、哲学的な物の捕らえ方、本質を見極める力を養うことに重点が置かれます。

1〜2年次は哲学の概論や哲学の歴史など基礎的な知識を身につけ、3年次以降はゼミ形式の授業を中心に原書を講読しながら、より専門性の高いテーマに取り組むというのが一般的のようです。

また哲学の授業には原書が多くとりあげられるので、読みこなす語学力を必要とされてきます。

英語やドイツ語の他、ギリシャ語、ラテン語、サンスクリット語などの古典語の学習も加わってくるのが特徴です。

哲学に深い繋がりがあるのが倫理学や宗教学で倫理学は人間の行動や道徳心を研究対象とし、宗教学は教理の理解と研究と信仰する心について学んでいく学問です。

大学では仏教系・キリスト系・神道系の3つに分類されていることが多いです。

芸術学

芸術学系では自分自身を表現者として磨いていくことができます。

具体的には美術、音楽、デザインなどのそれぞれの分野の学問について、いろいろな学科やコースが設定されています。

実技を裏付けする理論を学びながら、実際に創作や演奏の指導をうけて、各々の表現技術を体得していく実技系と、実技の基礎訓練を展開しながら、理論を中心に学ぶ理論系に分けられています。

美術の分野では、絵画・彫刻・工芸などの専攻が開設されています。

それぞれの表現手法と理論を学んで、製作に取り組みます。

また音楽の分野では、声楽・楽器などの演奏系学科は、個人レッスンやアンサンブル練習を主体に、音楽理論の講義などが組み込まれている。そしてデザインの分野では、グラフィック・ファッション・インダストリアル・空間・などのコースが用意されていることが多いです。

このような実技系の他、理論系の学科では、美術史や音楽教育など芸術学・芸術史・理論などを研究していくことになります。

そのほかの芸術分野では、演劇部門・演出・舞台美術・写真・映像などがあるのも見逃せないです。

また最近ではコンピューターを使った芸術表現の研究も盛んに行われるようになったきました。

文化学の特色

文化学とは文化を正面から捉える学問で一口に文化学と言っても、言語、宗教、生活、民族、習慣、芸術、メディアなど研究の対象はさまざまです。

1つの学問領域にとれわれることなく、幅広い視野と柔軟な思考能力を養うとともに、人間や文化の解明をめざすものです。

学科としては、特定の国・地域・や文化圏を中心に扱う地域文化系と、異なった地域、文化を比較する比較文化系、また最近では、国際化時代に対応した異文化理解と語学力、コミュニケーション力を養う国際文化系など多様なカリキュラムを展開しているところが多くなってきています。

研究の対象とする領域は大変広いので、学べる学部、学科も多種にわたっており、それぞれに特色のあるカリキュラムが用意されています。

語学が中心の大学と人文・社会科学系の科目を中心としている大学では、その違いも出てきています。

自分がどのような視点から学んでいきたいのかを明確にして希望にみあった大学を選ぶように考えたほうが望ましいと言えます。

また教員養成学部の総合課程にも「国際文化」「情報文化」「社会文化」などのコースを設置しているところがあります。

史・地理学の特色

世界各国の歴史(政治、経済、社会、文化、宗教など)の研究にあたるのが史学です。

各地の地理的条件(地形、気候、地質など)と人間との関わり、(文化、産業、交通など)を学ぶのが地理学です。

どちらも史料をもとに、それぞれの時代や地域の人間の営みを追求し、これからの社会構造や、さらには、より暮らしやすい街づくりの方向性を考える学問と言えます。

@史学の研究は一般的に「日本史」「東洋史」「西洋史」の大きく3分野に分けられている。それごとに社会史、文化史、宗教史など、研究テーマは数多くあります。

史学の研究において欠かせないのが史料の購読や分析作業になるのですが、その為には、対象となる地域の語学力も要求されるようになります。

A地理学の方はと言うと、「人文地理」「自然地理」「地誌」の3分野に分けられています。

人文地理では人口、集落、政治、経済、文化、などの各地域の特色を研究します。

自然地理では地形や気候が人間の生活や産業に与える影響を研究します。

地誌では特定の地域を総合的に研究します。

科目の中身は測量学や、製図実習など理系の要素もあります。

またフィールドワークといって現地実習があります。

実際にその場に赴いて調査研究をするので行動力も必要とされます。

外国語系の特色

外国語系では、特定の外国語の実用的な言語習得だけに終わるのでなく、その国や地域の歴史、文化、あるいは政治、経済などへ対する理解も深めていきます。

ある意味では社会科学系の色彩も強い学問とも言えるのですが、まずは何といっても最初に言語を知るということが、異文化交流、国際理解の出発点となっているのが社会科学系とは異なる点です。

日本語を1つの言語としてとらえた「日本語学」もあり国際化に伴って日本語教員の養成を目的とするカリキュラムを持つ大学も多いようです。

外国語系の中で接地されている学科としては、やはり英語が多く、次いでフランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、なども上げられている。

最近の傾向では中国語などのアジア地域の諸言語を学ぶ学生が増え、注目を浴びつつある。学びたい言語に的を絞り、その言語の学科を設置している大学の中から自分に合ったところを選びましょう。

文学部や人文学部、国際文化学部などでも外国語を学ぶことはできますが重点を置く分野が異なるので、詳しくカリキュラムを調べてから受験するのが望ましいです。

文学部の特色

文学部は大きく分けて日本文学系と外国文学系の2つに分けられています。

それぞれに日本や諸外国の文学作品(小説や詩、戯曲、和歌、俳句、面白いところで映画の脚本やコミックなど)を読み作品の中身だけに留まらず、その作者の生き方や時代、その地域の歴史や文化的背景などのさまざまな角度からその作品を研究する学問です。そのため、言語そのもの(言語学)への理解と、さらには心理学、社会学、歴史学、などの周辺分野への理解も必要になってきて、研究領域は思っているより幅広いです。

この学部の4年間は1、2年次で文学に関する基礎知識を習得した後、3年次以降はゼミなどに所属して深くその分野を追求するという勉強の仕方が一般的のようです。

国文学系では語学教育も徹底的に行われている。

現在過去の時代の枠組みをこえて多彩な視点から人の営みを見つめる。

そのさまざまな「文化」を研究の対象として考察していく、というのがこの学部の大きな学習内容の柱となっているのでしょうか。

傾向としては、この学部の学生には女子の割合が比較的多いようです。