スポーツ・健康科学

スポーツ・健康科学は体の仕組みや協議能力の向上だけでなく、科学的視野で人間そのものを追求する学問です。

生涯学習や健康に対する関心の高まりからスポーツに対するニーズも広がっています。

競技スポーツだけでなく、生涯スポーツ、健康づくりのスポーツなど多様なスポーツとして注目が集まってきています。

研究の分野は4つに分けられる。生涯にわたる健康、体力の保持、増進に必要な科学的知識をもった指導者・研究者の育成を目的とするのが「学校体育系の分野」です。

競技としてのスポーツを科学的に分析、運動方法や効果的なコーチングなどを研究するのは「トレーニング科学系の分野」です。

ライフスタイルの一要素としてのスポーツを社会学的観点からみるのは「社会体育系の分野」です。

地域社会での指導者の育成も目指しています。

また衛生管理やスポーツによって引き起こされる疾患・障害についての研究、予防法、リハビリテーションなど医学的視野も含んだ観点から研究が進められているのが「健康科学・スポーツ医科学系の分野」です。

国立大学では教育学部、私立大学では体育学部やスポーツ科学部に設置されていることが一般的です。

医療技術系

この系統の学科では検査技術・手法の研究開発、および臨床検査技師、診療放射線技師、理学療法士、作業療法士などの養成を目的としています。

いずれも医師とともに「チーム医療」にあたる高度な知識と技術をもった各分野のスペシャリストです。

医学の発達により病気の早期発見や病後のリハビリテーションなど医療技術の重要度は増すばかりです。

そのような医療の一旦を担うのがその人材です。

この系統の学科を分類すると検査系、リハビリテーション計、その他の領域の3つに分けられます。

検査系では血液や尿、心電図、レントゲンなどから体内の生理状況を調べます。

疾病が複雑になるにつれて現代医療では臨床検査も広範囲で、技術も高度化されており、その学ぶ分野は広く深いものになってきています。

リハビリテーション系は理学療法、作業療法、感覚機能療法の3つに分けられます。

理学療法は運動や物理療法により機能回復をはかります。

作業療法では作業を通して生活機能や社会活動の向上をはかります。

そして感覚機能療法では言語障害や視覚障害の治療に携わります。

その他の領域では鍼灸医学がある。この医療技術系の学部は新設が続いています。

多くの専門学校もあるので選択肢は広いです。

看護学

看護学には看護の基礎技術や理論を学ぶ「基礎看護学」と、老人、子供といった看護を受ける側の対象別の看護を実際に学ぶ「臨床看護学」の2つの分野があります。

看護スタッフは単に医師のアシスタント的存在ではなく、医師と協力しながら医療を行う独立したスペシャリストとして期待されています。

また、医療が発達するにつれて人間が終末期をどのように生きるか、慢性症状を抱えて、どう生きるかなど、より精神的な分野にも重点が置かれる時代となっています。

そのためには、技術だけでなく、患者への精神的なケアも行えるような高度な知識を持つ看護スタッフの育成が求められています。

看護学は近年では、看護系大学・学部の新設が増えてきているのも、時代の流れを汲んだものといえるでしょう。

大学では学年が進むにつれて専門科目中心のカリキュラムとなり医療現場での実習も多くなります。

患者と向き合う医療現場での実習は看護学で最も意義のあるものとなっています。

最近ではケアのプロとしての自覚を高めたり、コミュニケーション力を高めるための教育も工夫されています。

看護師の他にほとんどの大学で保健士の国家試験受験資格が得られます。

薬学

薬学はその名の通り薬にスペシャリストを育成する学問です。

薬を初めとする化学物質と人体との関わりを追求していきます。

研究の分野は主に「製薬学」「医療薬学」「衛生薬学」の3つに分かれています。

「製薬学」は医薬品の合成・製造といった開発や製造技術、さらには薬の安全性までを研究します。

「医療薬学」では、人体と薬の関わりを理解し、医薬品の調合調剤・使用・管理などについて学んでいきます。

「衛生薬学」は、健康の保持と増進を主題に、安全性や環境に対する化学物質の影響などを学びます。

現在では有機合成・生物化学・分子生物学の3分野の視点から研究が進められています。

医薬分業が促進され、薬剤師の重要度も増すと共に、業務内容も従来の調剤指導や薬暦管理といった、細やかな内容がもとめられるようになってきているのと、より良い薬や治療方法の開発を怠ることはできません。

このような時代の流れを背景に、2006年度からは6年制の薬学部が誕生することになりました。

薬学部が学ぶ内容は非常に多く、実験や実習も多いためにハードスケジュールです。

卒業後は研究を進めたい人は大学院への進学をする学生も多いです。

歯学

歯学は主に口腔に関連する健康科学です。

歯やあごなどの口腔部は健康にとって非常に大きな位置を占める部分です。

食事を摂ることや話すことは、健康な口腔があってこそ成り立つものです。

歯学では単に虫歯や歯周病の治療だけてはなく、歯の健康を体全体の問題として取り組むべき幅広い研究が行われています。

歯学部は医学部と同じ6年制で、1〜2年次に一般教養とあわせて基礎歯学を学び、3年次から専門的な知識を習得していきます。

そしてやはり医学部と同様に全国共通の共用試験に合格すると臨床試験がスタートします。

機材を使った治療が欠かせないことから特殊技術の修得や理工学的知識も必要とされます。

歯のことが色々解るのはもちろん、病気や細菌学や薬などといった医学の勉強もできます。

また実習も多く経験することになります。

しかし設置大学の数は少ないのが事実です。

専門性の高い分野ではあるが、研究分野は広がりつつあるので専門の研究者の所属やカリキュラムなどは事前に良く調べておいたほうが良いです。

またその大学の国家試験の合格率なども参考にしてみるのも良いかもしれません。

医学

医学は人間の命と健康に関わる上で、病気の予防と治療に貢献する学問です。

高水準の技術や専門知識の習得はもちろん、倫理観・道徳観・責任感が非常に求められています。

医学は大きく基礎医学・臨床医学・社会医学の3分野に分かれています。

基礎医学は解剖学や生理学、薬理学、病理学といった医学の基盤となる分野の研究が中心です。

臨床医学では患者に接しながら各種病気の原因と治療に関する研究を行います。

社会医学は、環境医学、公衆衛生学など社会集団を対象に健康保持や病気への対策・予防を主に研究し、地域医療などの医学の社会への適応をめざしています。

エ学部は6年制度で、まず1〜4年次で基礎・臨床科目を学び、全国共通の共用試験にパスすると5年次から臨床実験がスタートします。

大学病院でローテーションを組んでいろいろな科を巡回して、実地の経験を積みながら学んでいきます。

医学部では少人数教育で6年間、密度の濃い授業が行われ、かなりハードな勉強が必要となります。

卒業後も自分の大学の医局に進む選択肢もあるので大学の特色をしっかり押さえておくべきかもしれません。

水産学

水産学では、海や河川、湖沼などの水産生物資源の有効利用を追及していきます。

学問分野は大きく分けて漁業・水産資源学、水産環境学、増養殖学、生産化学、製造学の4つに分けられます。

「漁業・水産資源学」では、水産圏生物の資源量の推定や管理法、行動特性、生理学的特性の研究、およびそれらの捕獲する手段・漁方法を学びます。

「水産環境学」では海洋の生産力維持、環境保全、修復法の開発を学びます。

「増養殖学」では、環境への影響を考慮しながら、生物を効率的に育成したり増やすための技術・方法を追求します。

「生産化学・製造学」では食品としての水産物の加工・保存・利用・開発・製造や品質管理などを研究します。

最近では地球規模での海洋調査も盛んに行われており、人間と海洋の適切な関わりや将来の動向を予測する研究も進んでいます。

水産学の学部を設置している大学数はそれほど多くはないです。

研究施設や練習船の充実度や実習内容なども大学ごとにさまざまであります。

地球温暖化によって海水面の上昇がおきていて、海の割合が高まりつつある現在、海洋学はこれからも益々注目される学問であると言えます。

酪農・畜産学

酪農・畜産学は動物を人間生活に役立てるために牛や豚、鳥といった家畜動物の特性を科学的に分析し、おいしい肉や牛乳、卵、乳製品、食肉加工品などを、いかに効率よく生産し、人間の食生活に利用するかを目的とした学問分野です。

畜産学は動物の成長や生殖の本質を研究する学問です。

資料開発やエサの与え方による家畜の品質管理、品質向上のほか、家畜の機能、代謝生理、遺伝や育種、飼育環境の衛生管理や環境整備などの研究が進められています。

また、最近では野生動物の生態保存や新たな実験動物の開発、異品種の掛け合わせや遺伝子操作技術を駆使した研究も盛んです。

農業化学や生物工学との連携も強くとくにバイオテクノロジーの分野は今後ますます注目されるでしょう。

酪農学では土壌、水、植物、動物などの生産技術、経営や流通、環境情報、乳肉などの加工などについて学びます。

畜産学同様にバイオテクノロジーを駆使した研究もさかんです。

酪農・畜産学を学べる大学はそれほど数が無く、国公立・私立をあわせても10数校となっています。

その反面で、研究領域は広いので大学ごとの研究分野を調べて比較検討してみるのがベストです。

獣医学

獣医学とは人間と動物の関係を通じて生命科学を学んでいく学問です。

大学での獣医学は、獣医師の養成を目的としており、獣医学部あるいは農学部などに獣医学科として設置されています。

主に家畜、動物の病気の診断や予防・治療方法を研究します。

またBSEや鳥インフルエンザの問題が世間を騒がしているが、人間の健康増進と疾病予防を目的に、食品の安全性、動物を介して人間に感染する疾病についても学びます。

このほか動物用の医薬品の開発・研究、絶滅に瀕した野生動物の繁殖・保護なども、この学問の領域となります。

獣医学科の修業年限は6年間です。

基本的なカリキュラムは低学年次に獣医解剖学、細胞生物学など基礎的な知識を習得します。

3年次からは専門的な研究も始まり、実習用の動物を使っての実験・実習も行われます。

6年次には病院での実習・卒業論文を経て、3月に国家試験をうける流れになります。

実験や実習が多いので施設・設備や病院の充実度について事前に比較や検討をしておくと良いです。

獣医学科は人気が高いうえに、設置されている大学の数が少ないため、難関学科でもあります。

林学

林学では森林資源と人間との関わりを見つめる仲で、森林資源の保全・育成、生産管理、加工などを学んでいきます。

保全・育成と産業振興の2つが大きな柱であることから、地形・経済学、社会学といった社会科学面からのアプローチも行われており、複合的、学際的な学系であるといえます。

また、最近ではこうした従来からの領域に加えて、環境保全の立場からも森林が研究対象となっており、新しい自然環境の創造をめざす総合的な学問分野としても注目をされています。

熱帯雨林やマングローブ林などの伐採、酸性雨の森林破壊など、地球規模の環境問題をテーマにした研究も盛んです。

大学では低学年次には造林学、砂防学、森林政策学、木材工学、木材生物学など林学の基礎知識から学びます。

2〜3年次以降、演習林での実験や実習中心に専門知識を深め、4年次には卒業研究に取り組むことになります。

林学を学べる大学は限られていて、ほとんどが国公立大であることに注意が必要です。

大学入学後にコースや専攻を分けるところが多いので、自分の興味がある専攻やコースが設置されるかどうかを確認することがベストです。

農業工学

農業工学は農産物を効率よく生産するための技術を研究する学問です。

大きくは農業土木と農業機械の2つの分野に分かれます。

農業土木系は農地や水資源環境の整備などが研究テーマです。

農地整備や灌漑設備の充実をはじめ、自然との共生をめざす農村社会づくりという視点からの取り組みも進められています。

農業機械系では農業生産に利用されるか機械や施設を研究します。

具体的には田植え機などの省力化機械や効率的な栽培施設の開発、さらには農業ロボットなどメカトロニクスを駆使した研究も盛んです。

高齢化が進む日本の農業にとって安全で省力化できる機械・設備の開発は農業発展のカギとなるでしょう。

大学では1年次には基礎科目を学習すると共に、各種実験を通して計測方法やデータの解析・処理方法を身につけます。

2年次以降は専攻・コースに分かれる大学が多く、農業土木系では土質改善学、地域開発学などの講義のほか、土壌調査、河川環境調査などの実習に取り組みます。

機械系では農業機械化学やロボット工学、農業機械の分解・組み立てなどの実習で専門知識を高めることになります。

農業経済学

農業経済学は、日本や世界の食料の生産・流通・消費システムやその生産者が抱える環境など、農業を社会科学の観点から研究する学問です。

農作物が流通する市場や農業政策をとおしたマクロな視点、そして個々の農業経営といったミクロの視点の2方向からアプローチしていきます。

マクロな視点では、低い食料自給率といった日本の経済構造、農産物貿易、日本の農村問題点などが研究のテーマとされます。

ミクロな視点では、農業生産者の所得向上や経済的な安定の実現をめざして、機械設備の最適な投資、労働力投入の問題など、限られた資源で最大の利潤を上げる方法を考えます。

だいがくでは、低学年次に経済学の基礎を習得、さらに農村政策論、農業史などを学びつつ、個別の農業経営の具体的なあり方を探る農業経営分析や農業に関連する産業全体を分析するアグリビジネス論といった専門科目を学んでいくことになります。

また、農業に関する知識や技術を身につけるために必要な実習や実験もカリキュラムに組み込まれています。

農学系学問のなかでは社会科学的要素が強い学系ではあるが、やはり農業実習・実験は欠かせないものとなっています。

農学・農芸化学

農学は栽培植物の生産力・品質の向上を発展させるための技術と理論を追求する学問です。

その研究分野は幅広く、遺伝、育種、栽培、作物、土壌といった基礎研究はもとより、バイオテクノロジーやマーケティング、さらには環境問題など、他の学問分野までをカバーする学際的傾向も強まっています。

農芸化学は農業生産に関わる多様な問題を化学によって解決することをめざす学問分野です。

生物が持つ遺伝、自己抑制、物質代謝などの機能を解明し、それを実際に応用する技術を開発します。

研究対象は農作物、昆虫、きのこ、微生物と多種多様です。

遺伝子組み換え技術による新しい農作物なども研究テーマにあがっています。

大学では農学原論や生物学、有機化学、土壌学などの基礎科目を勉強した後、コースや研究室などに分かれて専門性の高い研究に取り組んでいきます。

実験や実習のウエイトも高いです。

特に農学では農場でのフィールドワークも重視されています。

人口増加による食糧危機への懸念や地球環境の悪化がもたらす農産物への影響など農業を取り巻く問題は多いです。

農学部のほか、生物生産学部、生物資源学部、園芸学部などに設置されている、農・園芸化学、生物生産、応用生物化学、応用生命科学、生命科学といった学科で学ぶことができます。

生活科学

生活科学は家庭生活、社会生活などの向上を目的とする学問です。

学ぶ範囲は幅広く、被服学・食物学・住居学・児童学と言った従来からの家政系の学問はもちろんのこと、最近では心理学、社会学、社会福祉学、政治学、経済学、情報学などの分野とも関わりながら学際的・総合的な側面を持ち備えるようになってきています。

具体的には「ストレス」「不登校」「老人介護」「核家族」「夫婦別姓」「子供の人権」といった家族関係や女性問題、消費者問題などを常に生活者や消費者の立場側の視点に立って追及していきます。

社会不安が続き、人々がその生き方について模索を行っている現代社会の真っ只中で、人間の生活そのものや、そのより望ましい有るべき姿を研究の対象とする生活科学を学ぶことの意義は益々強まっているといえます。

やはりこの学問が扱う研究範囲は幅が広いので、実際に何をテーマにしているのか大学によって大きく異ります。

自分が学びたい分野のテーマがあるのかどうかを大学案内やホームページとを照らし合わせて調べておいた方が良いです。

また、この系統は学部・学科ともに女子大に設置されていることが多いです。